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DIVERSITY WEEK 2024 セクシュアル・マイノリティ講演会

『知っておきたいLGBTの就活・働き方』


 LGBT当事者の就職・転職活動の支援に関わっている三宅謙二さんを講師に迎え、LGBT当事者が、就活時や実際に働き始めてから直面しがちな困りごととその対応をテーマとした講演会を開催しました。
 三宅さんは、LGBT当事者の就職活動に関して、まずは自身が何をしたいのか、ライフプランの中でどのように働きたいのかをしっかりと考えたうえで、就職先を検討するべきことを指摘しました。また、働くことを考える際に、当事者が『漠然とした不安』を感じやすいことを紹介したうえで、そうした不安の中身をなるべく具体的に考え、解決すべき優先順位や周囲への要望を明確化していくことが対応策になることを解説しました。これを踏まえ、就活や実際に働く中で企業などに対して配慮を求める場合には、なるべく具体的な形で、誰に、何を、どのレベルまで求めるのかを明確にしたうえで交渉することが必要であると述べました。
 そして、多くの相談を受けた経験から、当事者の多くが自らのセクシュアリティについて相談できる場を求めており、近年は各大学にダイバーシティ推進室のような部署があり、社会にも当事者やアライのグループが増えてきたことから、そうしたコミュニティとつながることが、就活のうえでも有効であることを指摘しました。このほか、大学等の職員が心得るべき配慮事項や、就活を超えた心のケアや生き方など、具体的な事例を踏まえたお話は多岐にわたりました。
 参加者からは、『当事者目線での就職活動と働き方を知ることができ、非常に参考になりました』『小さな目標を持つことも、誰もが当てはまる"自分に寄り添った生き方"として大切なことだと感じました』などの感想が寄せられ、講師の話に共感し、学びを得た様子がうかがえました。(藤山)

☆画像☆6色のレインボーフラッグ

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DIVERSITY WEEK 2024 バリアフリー講習会

『障がいの有無に関わらず、活躍できる環境づくりについて』


 今回のバリアフリー講習会は、『障がいの有無に関わらず、活躍できる環境づくりについて』というテーマで行われました。講師としてお招きしたのは、社内で障がいのある従業員の方の就労支援に長年携わってきた専門家である森慎吾さん(ソニーピープルソリューションズ株式会社ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進室室長)です。講演では、障がいのある従業員が職場で直面する様々な課題や、その解決策について具体的な事例を交えながら説明されました。
 森さんは社内でダイバーシティの推進をする際には、会社のミッションやビジョンの存在が重要な位置づけであると話されました。また、配慮提供においてはあくまで障がいのある従業員と無い従業員の双方による働きかけが大事であると話されました。
 参加者からは、『お話しが分かりやすく、その姿勢が伝わってきました。人として生きていく上で、誇りを持って働くということが、生きる喜びや自信に繋がるのは、誰も同じです。障がい特性を持つ従業員と商品開発を進め、誰もが使いやすいユニバーサルデザインをいち早く取り入れていたことが強みとなっていることなど素晴らしいと思いました。』などの感想が得られました。
 今回の講演を通じて、今後の取組の方向性が明確になったことは非常に有意義でした。これからも全ての構成員が安心して働き、生活できる大学づくりのために努力し続けていきたいと思います。(益子)

☆写真☆講師の森慎吾さん

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DIVERSITY WEEK 2024 支援活動報告会

『バリアフリーチェック報告会 (南大沢キャンパス1・6号館)』

 昨年度に行ったバリアフリーチェック講習会の内容について、今回の報告会では、3名の学生支援スタッフを中心に報告を行い、大学内の物理的なバリアについて参加者(教職員8名、その他3名)と共にその課題を共有しました。
 報告では、バリアフリートイレや各棟のエレベーターに加え、建物の内外にある各通路の点字ブロックや障害物の有無について、点検を通して発見された課題を共有することができました。
 参加者からは、『細かいところまでチェックしており、時間をかけて取り組んでいることが伝わりました。少しずつ環境が変わるといいな、と思います』という感想が挙げられました。
 この発表の当日には車いすユーザーの職員の方からも、日々、大学で移動をする際に感じられているバリアについて話を聞くことができたと共に、今回の発表の講評では、当事者目線での調査が行われていることについて評価がいただけました。
 バリアフリーチェックは今後も定期的に実施予定です。点検の結果については引き続き、本学のバリアフリー推進に資するため、学内において提言していきたいと考えています。また、学生支援スタッフのみならず、広く多様な方々の参加を募ることで、より多角的な評価を行っていけたらと思います。みなさんも日々の大学生活の中で、こういったバリアについてお気づきの点がありましたら、ぜひ当室までご連絡ください。どうぞよろしくお願いします。(益子)

☆写真☆発表中のダイバーシティ推進室学生支援スタッフ